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ミックス用プラグイン UAD-2 レビュー

最終更新: 2月7日


ミックス用プラグイン<ダイナミクス&EQ編>

普段、ステレオミックスでバリバリの音圧を稼ぐ曲、

サラウンドミックスで全くピークを突かない曲、

オーケストラからロック、エレクトロまで様々なジャンルのミックス作業において、

頻繁に使う(というかテンプレート的に挿す)プラグインをご紹介します。

今回は「ダイナミクス系&EQ編」です。

実際の制作現場で使用頻度の高いものだけをさらに絞り込んでます。

■ダイナミクス編

・UAD 1176LM

1176です。ボーカル用モノラルコンプというイメージが強いですが

ギター、ベース、ボーカルなど、とりあえず何にでも使います。

もちろんステレオ対応です。

FETコンプなので、インプットゲインによって圧縮量を変えるわけですが

一般のデジタルコンプとの大きな違いは

「音自体が変化する」という部分になります。良くも悪くもです。

個人的には通過させただけではあまり変化が感じられません。

もっというと、「3db以上のリダクションは基本NG」を信条としているので

インプットゲインを上げてメーターが多少振れてもそんなに変わりません。

「アタック」「リリース」「レシオ」この3つを設定すると一気に音が変わります。

1176の良さはこの3ノブの癖が強い部分にあると思います。

Shift+レシオボタンを押すと、いわゆる「全押し」状態になり

絶対に跳ねさせたくない場合の鉄壁なコンプレッションとなりますが、

扱いは激ムズです(笑

・UAD Fairchild670

1176の次点は670です。

主にパーカッションやドラム、各グループchに使います。

特徴はLAT/VERT(=MS処理)が可能、真空管コンプ、

高いレベルで突っ込むと1176よりファットになります。

特にMS処理の効果は抜群で、センターによったループ素材などを

自然にLRへ広げられる事。

マスターchでのMS処理はbx_digital v2(後述)に軍配があがりますが

670は通すだけで変化が感じられ、前に出てきますね。

TimeConstantは1~6までありますが、5/6がオートリリース的で

4が最もアタックタイムが遅い、だったと思います。

・UAD ShadowHills Mastering Compressor

マスタリング用のコンプです。

オプティカル部分(レシオ1:2)と、ディスクリート部分に分かれており、

どちらかのみを使用する事もできます。

通常、2段掛けしていたものを一個にまとめた感じですね。

トランスを「ニッケル」「アイアン」「スティール」の3つから選ぶ事で

ビンテージアナログコンソールを選ぶかの如く、サウンドが変わります。

一番癖なく、超高域が伸びるのがニッケルだそうです。

あと、分かりにくいのですが「Hard Wire Bypass」というノブがあります。

これはOUTにすると、コンプレッションを作動させないバイパスモードになります。

これによって、圧縮をせず、サウンドに着色のみを行う事ができます。

EQセクションは付いてないので

bx_digital v2でバランスを取りつつ、これで仕上げるイメージですが

ぐっと音が閉まる、伸びる感じはさすがです。

ちなみにbx_digital同様、brainworksが制作しています。

■EQ編

・brainworks bx_digital v2

これはうまく扱わないとミックスを壊すデストロイヤー的な存在ですが

うちのミックスには欠かせない存在です。

完全にマスターch専用のプラグインで、最終段でMS処理するのに適しています。

stereo widthで100%~にすると位相干渉により音が広がっていきますが

やりすぎると芯が無くなっていくので、

大体120%くらいが限界ではないかと思います。

あとはMid/SideのEQで差を付けていくと綺麗に分離しますが

相対的にSideを積極的に触った方がいい結果になる事が多いです。

・バンドものはベースをMidにしっかり残すけど

 オーケストラものは大体Rに寄っているのでSideのLowを調整する。

・広がりが欲しいならSideのHighを調整して、痛くなる部分をMidで削る。

という具合に、Mid/Sideの関係性を慎重に見極めないとミックスが一気に破綻します。

広がれば良いってもんでもないので曲ごとにベストな設定を探ってみてくださいね。

・UAD Neve1073

それまで使っていたWaves V-EQに取って代わった1073です。

これは相当に素晴らしいプラグインです。

基本操作はVシリーズと同じ、バンド数が違うくらいでしょうか。

難しい事は知りませんが、音楽的なポイントが自然に触れる、という印象で、

特にハイシェルフの伸びが尋常ではありません。

空気感というのは12KHz以上の帯域に含まれますが

このハイシェルフは12KHzに固定されているので、とても旨いです。

デジタルEQに慣れていると、目に見えるアナライザーも無いし

なんだか取っ付きにくい印象ではありますが

なんでも出来ない事を逆手にとって、耳で判断するのが音楽的。

とも言い換えられるのではないでしょうか。

なんだかUADのに偏ってしまいましたが(笑

それだけ良質である、という証拠だと思います。


CubaseのチャンネルEQやMagnetだって本当に良くできてます。

使い所によって愛されるポイントがしっかりあるから定番なわけで

長い作曲家・エンジニア人生、それを研究する事も醍醐味のひとつですよね。



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